マウスウォッシュとは「洗口液」とも言い、口臭を抑えたり、むし歯や歯周病を予防するために用いる液体デンタルケアグッズの総称です。
基本的な使い方は、適量を口に含み、20秒ほどクチュクチュと口の中で揉むようにうがいをして、口から吐き出した後に歯をみがきます。
日常生活で手軽に使えるという点が魅力的ですが、マウスウォッシュで口臭を完全に消したり、歯周病を治せるという効果まではありません。
TVCMなどで歯周病への効果がうたわれるので誤解を生みやすいですが、「予防効果の期待」だけで治療効果(治すチカラ)はありません。
その理由は、まずマウスウォッシュの液体が歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできた袋状のすき間)まで届かないからです。
また、仮に歯周ポケットに行き届いたとしても、バイオフィルム(ぬめり)が邪魔をしてしまいます。
バイオフィルムというのは、キッチンやお風呂など水回りにできるぬめりと同じようなものです。
このぬめりを落とすには、洗剤をかけるだけでは難しいですよね。塩素系の薬剤を使って、ブラシできちんとこすり落とす必要があります。
歯や歯周ポケットにも、このようなぬめりが存在しているということです。
マウスウォッシュは、あくまでも歯ぐきの表面に効果を発揮するものです。
予防効果はありますが、治すことはできないことに注意しましょう!